ウィッグは2,000円程度の安いウィッグから100万円程度の高いものまであります。 使用する目的やウィッグの種類、素材、製造方法などにより価格に大きな開きがあります。
ウィッグの価格相場を把握していただき、後悔しないためにも、可能な限りわかりやすくウィッグの説明と価格相場についてお伝えします。
ウィッグの価格差(仕様の違い)を簡単にまとめると次のようになります。
- 使用する毛材(人毛、人工毛、ミックス毛)
- 植毛方法(手植え、機械植え)
- ウィッグの長さ(ロングヘア、ミディアム、ショート)
- ウィッグの種類(フルウィッグ、部分ウィッグ)
- 製造方法(既製品、セミオーダー、QUICKオーダー、オーダーメイド)
まずは、ウィッグの毛材から確認していきましょう。
目次
毛材による価格の違い
ウィッグの毛材は大きく3つに分けることができます。
それぞれメリットとデメリットがありますので、順番に確認していきましょう。
人毛を使ったウィッグ
髪が長いスタイルの人毛ウィッグは価格が高くなります。30㎝以上の髪を確保するのが大変になるためです。
自毛は中国から輸入することが多いのですが、いろいろな社会問題で最近は自毛を使ったウィッグは少なくなってきています。
人毛ウィッグのメリット
- 比較的自然なウィッグにしやすい
- 毛色を染め直して変えることができる
人毛ウィッグのデメリット
- ウィッグを洗った後のセットは自毛をセットするより難しく、ケアを専門の人に依頼することが多い
- 半年くらいで毛色が退色してくる
- 人毛は水分吸収率が高いので重く蒸れやすい
- 汗で細菌が繁殖しやすく臭いの元になることがある
人工毛を使ったウィッグ
人工毛には「一般的な人工毛」と「高品質な人工毛」があり、人工毛の中でも「高品質な人工毛」の方が価格は高くなりますが自然さと扱いやすさの点から「高品質な人工毛」を選ばれる方が多くなっている状況です。
「一般的な人工毛」は既製品によく使われる毛材で軽くて扱いやすいのですが、テカリが強くお人形の髪のようにツヤがあり過ぎて不自然さ出やすい特徴があります。耐熱と謳っているものもありますが熱に弱く、水やぬるま湯で洗わないとカールがとれてしまいます。
「高品質な人工毛」はQUICKオーダーやオーダーメイドのウィッグで使われていて、特徴としては耐熱の形状記憶毛を使いお湯で洗っても乾くと元のヘアスタイルが戻るので扱いがとても簡単です。
ミックス毛を使ったウィッグ
既製品や医療用ウィッグに使われることが多いのがミックス毛で、自毛と人工毛を混ぜてあります。
価格としては特別安いということはありません。
ミックス毛のメリット
- 「一般な人工毛」の欠点であるテカリを混ぜている人毛が抑えてくれる
ミックス毛のデメリット
- 性質の違う人毛と人工毛を混ぜているので、使用していくと不自然さが出てくる
- 購入した時はキレイですが、人毛と人工毛の素材の違いから使用とともに人毛部分だけが退色してきたり(人工毛は退色なし)、熱に弱い人工毛のカールだけがなくなり不自然さが出てきてしまう。
植毛方法による価格の違い
植毛方法には大きく分けて「手植え」と「機械植え」の2つがあります。
簡単にご説明すると「手植え」は人の手で植えて「機械植え」はミシンを使って作ります。
「手植え」は人の手で植えるため時間もかかりコストが高くなる傾向がありますが自然さを出すためには良い植毛方法で、QUICKオーダーやオーダーメイドのウィッグで使われています。
一方「機械植え」はミシンを使って作るので作製時間が短縮できコストが抑えられるため大量に作る既製品向きの植毛方法で低価格なウィッグを作ることができます。
自然さの面からみると細かく植える「手植え」の方が自然な分け目やつむじになるのでウィッグ選びのポイントとして覚えておきましょう。
ウィッグの長さによる価格の違い
ウィッグの毛長によって価格の違いが出る場合があります。 やはり、ショートよりミディアム、ミディアムよりロングの方が高くなることがあります。
ウィッグの種類による価格の違い
ウィッグの種類には大きく分けて「フルウィッグ」と「部分ウィッグ」の2種類があります。
ウィッグの種類によって価格が高いか安いかではありません。
フルウィッグでも安いものもあれば高いものもありますし、部分ウィッグでも同じように安いものもあれば高いものもあります。
ウィッグの価格が決まる大きな要素は「毛材」と「植毛方法」「製造方法」なので、使用目的に合わせてその点を見て選ぶようにしてください。
ウィッグの製造方法による価格の違い
ウィッグの製造方法には大きく分けて「既製品」「セミオーダー」「QUICKオーダー」「オーダーメイド」があります。
既製品の価格の目安 | 数千円~7万円程度 |
セミオーダーの目安 | 5万円~15万円程度 |
QUICKオーダーの価格の目安 | 2~3万円 |
オーダーメイドの価格の目安 | 30万円~100万円程度 |
既製品ウィッグ
既製品ウィッグは複数ある中から選べる点はメリットですが、ウィッグで一番大事な「自分にピッタリと合う」ウィッグを見つけるのは以外と大変です。
購入しても「毛量が多すぎる」「長さが合わない」「カールが合わない」などで使わなくなってしまうことが多いので、人目や印象を気にしなくても良いウィッグかどうかなど、選ぶ際に注意が必要です。
セミオーダーウィッグ
医療用ウィッグなどに多い方法になります。
在庫の中からお客様の要望に合わせて仕上げていく方法になります。 対面で依頼することが多く、価格は10万円くらいが平均価格帯です。
QUICKオーダーウィッグ
QUICKオーダーウィッグはスマホから写真を送るだけでオーダーウィッグができるので余計な経費が掛からずお客様に合わせたウィッグができることが支持されています。
自然さが必要な箇所は手植えで行い、一部を機械植えにすることでコストを抑えながら一人ひとりに合わせた自然なウィッグができます。 価格は3万円以内でオーダーすることができます。
オーダーメイドウィッグ
オーダーメイドウィッグは高品質な人工の毛髪素材を使ってお客様に合わせて作製から仕上げをするので自然で満足度が高いのですが、一般的なオーダーメイドは高額になってしまいます。
特に大手メーカーのオーダーメイドウィッグは半分以上が広告宣伝費なので平均でも50、60万円程度になります。
最近多いウィッグの利用の仕方
最近多くなっているウィッグの利用方法について見ていきましょう。
美容室へ行く合間にウィッグを使う人が多いようです。
次に美容院へ行く合間にウィッグを利用(白髪)
40代以降になると少しずつ白髪が気になってくる人が多くなります。
定期的に美容室や自分で染めているけれど2~3週間もすると分け目の根元の白髪が出てきてしまう。そんな時に次の染めまでの間だけウィッグを使う人が多いのでおすすめです。
急なお出かけにも便利です。
次に美容院へ行く合間にウィッグを利用(ヘアスタイル)
年齢とともに髪のコシがなくなってきてボリュームが出なくなってきます。 美容院へ行った後1週間くらいはヘアスタイルがいい感じだけれども、希望するヘアスタイルが維持できない。
そんな時に次に美容院へ行くまでの間、手軽にボリュームアップできるコンパクトなウィッグを使う人が増えています。
ウィッグの価格と選び方
購入しても使わなくなってしまったら意味がありません。
ウィッグ選びは価格も大事ですが、購入してから気に入って使えるウィッグを選ぶことが大切です。
CLIPSウィッグのQUICKオーダーサービスは、あなたの顔写真からウィッグと髪がマッチする「似合わせ仕上げ」をしてからお届けする通販サービスなので「既製品では叶わない自然さ」と「オーダーメイドでは叶わない安心価格」を可能にしています。
ウィッグを選ぶ際の注意点ですが、購入したけれど「自分の髪と馴染まない」「違和感がある」「毛量が多すぎる」「似合わない」ので結局使っていない、ということがないようにしましょう。