60代女性だから白髪でも髪型が綺麗にきまる
「白髪でも綺麗に見える女性になりたい」
「白髪が増えてきて、染めてもすぐに白髪が目立ってしまう」
「染めると髪が痛むから、あまり染めたくない」
白髪染めから卒業して、きれいに白髪を魅せる女性が増えていることをご存じでしょうか?
60代だけではなく50代や40代の女性でも、あえて染めずに白髪を綺麗にみせている方が増えてきています。
「白髪は老けて見える」と誤解していませんか?
白髪の女性は「老けてみえる」「疲れてみえる」「地味」「身なりに手を抜いている」といったイメージがあります。実際にアンケートをとってみても、「白髪=年齢」といった答えが多く、「白髪=おしゃれ」というイメージは少ないようです。
どうしても白髪はケアやセットに気を配らないと、ボリュームのないヘアスタイルになりやすく、髪に艶がないように見えてしまうため、老けて疲れて見えてしまいます。
逆に、グレイヘアでもヘアスタイルに気を配ると、「おしゃれ」「かっこいい」「綺麗」「美しい」といった印象を与えることができるのです。
実際、丁寧にケアをすることで、おしゃれで若々しく美しい白髪を手にしている方も増えてきています。
白髪(グレイヘア)にした理由
白髪を染めることを卒業して、グレイヘアにしたきっかけは人それぞれ。グレイヘアにした方に白髪(グレイヘア)にした理由を伺ってみました。
- 髪を染めると頭皮が荒れてしまう
- カラー剤が頭皮にしみて痛い
- 染めてから1週間くらいで分け目の白髪が目立ってくる
- 白髪染めに費やす時間とお金を節約したい
- 病気で美容室に行くのが大変になったので、染めるのをやめた
お話を伺ってみると、髪を染めることによる頭皮や髪へのダメージが気になったり、白髪の割合が多くなって染めるタイミングが頻繁になったりと、何かのタイミングで切り替える方が多いようです。
また、若い時なら頭皮も髪も元気で頻繁に髪を染めても平気ですが、年齢を重ねると頭皮が乾燥しやすくなり、髪のコシも柔らかくなってきますので、白髪染めのダメージで薄毛になることを気にされているのかもしれません。
グレイヘアに移行できない理由
逆に、グレイヘアに移行できない(今まで移行できなかった)理由もみていきましょう。
- 職場や友達と集まるときに目立ってしまう
- 年齢よりも老けてみられるのが嫌
- 夫や子供から反対された
- 切り替えるタイミングがない
40代女性がグレイヘアにすると、ちょっと周囲の目が気になりますが、50代、60代となると、皆さん白髪が増えていますし、きちんとしたヘアスタイルにすることで、グレイヘアでも綺麗に若く見せることができます。
旅行に行く、仕事がひと段落したなど、何かのタイミングでグレイヘアにしてみるのはいかがでしょうか。
白髪でも若く見える髪型
白髪でも綺麗に美しく見せるには、3つのポイントがあります。
- 髪のボリューム感と艶
- トップとボトムのバランス
- 昭和感の出ないヘアスタイル
この3つのポイントをおさえて、おしゃれなグレイヘアにしましょう。
避けたい!老けて見えてしまうヘアスタイル
髪がペタンとボリュームがない状態だと、元気がなさそうに見えてしまいますが、白髪でもボリュームがあると「ゴージャス」で「華やか」に見えます。
白髪でも黒髪でもボリュームがないと老けて見えてしまいますが、白髪はよりしっかりとボリュームを出してあげるようにしましょう。
特にトップ(頭頂部)にボリュームが足りなく、ボトム(肩など)にボリュームがある状態は老けて見えてしまいます。
抜け感(肩の力を抜いたようなリラックス感・大人の程よい余裕)がないので、仕事や家事に疲れているかのように見えてしまうのです。
ヘアカットである程度、コントロールすることができますので、美容室で「トップにボリュームが出て、ボトムのボリュームを抑えるようにカットしてください」とお願いするのも手です。
同じように昭和感のあるヘアスタイルは、抜け感がないことが多いので、避けた方がいいでしょう。
とはいっても、ファッション上級者ならヘアスタイルだけではなく服や小物などにも気を配って、昭和感のあるヘアスタイルをおしゃれに見せることもできます。
ただ結んだだけのヘアスタイルはNG
ロングヘアで耳の後ろでまとめただけにしてしまうと、トップにボリュームがなくなってしまい、老けて見えてしまいます。
若く見せるためにもヘアバンドなどでまとめたら、後頭部の髪を膨らませるように引き出しましょう。横から見たときに、丸くふんわり感が出るように引き出すのがコツです。頭のシルエットがキレイなります。
ふんわり感がないと薄毛にもみえる
薄毛になると、ふんわり感も無くなってきます。
白髪でも黒髪でもふんわり感がないと「薄毛=老けてみえる」「薄毛=疲れてみえる」「薄毛=身なりに手を抜いている」というイメージを与えてしまいます。
ふんわり感のないヘアスタイルは絶対NGです。
薄毛でもふんわり感を出すことができますので、ぜひチャレンジしてみてください。
<薄毛でもふんわり感を出すヘアスタイリングの例>
- 頭頂部の髪をカーラーで巻いて、根元の立ち上がりをつくります。
- 顔にかかる髪はカールアイロンで毛先を内巻きにします。
- 菱形のシルエットをつくることで、ボリューム不足が気にならないヘアスタイルになります。
地肌が見える分け目は避けるべき
昔は分け目をまっすぐにするヘアスタイルが流行していたこともあり、50代、60代女性は分け目がしっかりと癖になっていることが多いです。
今は、目立たない分け目のヘアスタイルが主流ですから、分け目がしっかりとある髪型よりも分け目をジグザクにして目立たないようにしましょう。
分け目をジグザクにすると、髪の動きやふんわり感、抜け感を出せますし、分け目の薄毛や、分け目の白髪対策としても効果的です。
<分け目を目立たないようにする方法>
分け目を目立たなくするには2つの方法があります。
髪の癖によって変わりますので、実際にやって上手くいく方をお使いください。
【1つ目の方法】
- 髪をブラシで前におろす
- トップ(頭頂部)から指を入れて、ジグザクに分けていく
【2つ目の方法】
- 髪をブラシで前におろす
- 額から指を入れて、ジグザクにわけていく。
どちらもポイントは大きめにジグザクすることとコームを使わずに指で分けることです。小さいジグザグですと、まっすぐな分け目になってしまいます。
また、シャンプー後にドライヤーで乾かすとき、分け目がつかないように、毛の流れに沿って乾かしましょう。特に、乾ききる寸前は、髪に癖がつきやすくなります。気を付けて乾かすようにしてください。
さらに、いつもと逆の分け目にする(右側で分けていたのを左側にする)と、髪が立ってくれますので、ボリューム不足を補えます。
ちょっとしたことですが、効果は絶大ですので、ぜひやってみてください。
失敗しない前髪の作り方
前髪で若く見せることもできれば、老けて見えてしまうこともあります。
前髪のポイントは大きく3つです。
- 前髪の厚さ
- 前髪に動き
- 前髪の長さ
10代~20代女性で流行っている前髪を薄くするシースルーバングには、良い面と悪い面があります。
60代女性が黒髪でシースルーバングをすると、薄毛が目立って逆に老けて見えてしまうことがあるからです。
10代~20代のしているシースルーバングではなく、前髪を横に流せるような長さで、薄く前髪をつくるのもおしゃれに見えますし、グレイヘアにシースルーバングを取り入れて、前髪に動きを作り、柔らかく優しい印象を与える方法もあります。
どっちにしたらいいか迷ったら、まずは長めで薄い前髪にしてみましょう。
「老けてみえないか」「薄毛に見えないか」「野暮ったくないか」「似合っているか」をチェックして、もしNGだと思ったのなら、前髪を厚くしたり、短くしたりすればいいのですから。
前髪を厚く作ってから前髪を薄くするには、髪が伸びるまで待つ必要があります。失敗しないためにも、まずは薄く前髪を作ってみるようにしてください。
前髪の動きは大事
グレイヘアで前髪に動きがないと、重たく昭和感が出てしまいます。
グレイヘアのカタログやモデルさんをみてみると、ほぼ100%前髪に動きを作っています。おしゃれでかっこいい、美しいと感じさせるには前髪の動きがとても大事なのです。
ヘアアイロンやコームで軽く巻くだけで簡単に動きを出せますので、ぜひ動きを出してみましょう。
ゴージャスにナチュラルにみえるグレイヘアを作るには
綺麗なグレイヘアにするには、次の点に気を付けましょう。
- 頭皮や髪が乾燥しやすいので、トリートメントや保湿をする
- 頭皮が固くなるのでマッサージをする
白髪は、何もしていなくても傷んでいる髪と同じようなケアが必要です。
生えてきたばかりの白髪でも、毛は細く、毛の中がスカスカで脆くなっているからです。
ちょっと油断すると髪に元気が無くなって、疲れて見えてしまいます。しっとり系のシャンプーに切り替えて、丁寧にトリートメントをするようにしてみてはいかがでしょうか。
保湿をしたいからといってドライヤーでしっかりと乾かさないと、臭いが出てきてしまうこともあります。さらに、濡れた髪はダメージを受けやすい状態です。
綺麗で美しいグレイヘアにするためにもドライヤーでしっかり乾かすようにしましょう。
また、頭皮が固くなると血行が悪くなって、毛根に栄養が届きにくくなり、薄毛の原因にもなってしまいます。
できれば毎日、頭皮マッサージをするようにしましょう。
頭皮マッサージのコツは「頭皮を擦らない」「爪を立てない」で頭皮にダメージを与えないように「優しく」です。頭皮に置いた指を頭皮から動かさないで、頭皮を動かすイメージです。
頭皮マッサージをしてみると、硬い部分もあれば、柔らかい部分もあると思います。硬い部分は少し念入りにマッサージをしてあげましょう。
もし、頭のかゆみがひどい、頭皮に炎症がある場合は、早めに皮膚科に行くようにしましょう。
かっこいいベリーショートの髪型にして切り替える
白髪染めをやめてグレイヘアに最短で切り替えられるのが、ベリーショートです。
ロングやミディアムヘアからグレイヘアに切り替えるには、髪が伸びてくれるまで時間がかかってしまいます。
グレイヘアに切り替えたいと思ったけど、途中で挫折してしまった理由のひとつに「染めた髪と白髪でプリン状態になるのが耐えられない」ことがあります。
ベリーショートにしてしまえば、数か月でグレイヘアに切り替えられますので、我慢できない方、早く切り替えたい方におすすめの方法です。
ベリーショートのメリットとデメリット
ベリーショートにするのに一番気になるのが「男性っぽくなってしまわない?」だと思います。
男性っぽくしないためには、女性らしい丸さや柔らかさが出るカットにすることです。
また、顔が明るく見える服装やメイクに切り替えましょう。今までのお洋服よりも少し明るめのトーンにして、はっきりとしたメイクにすることで、女性らしさを出すことができます。
ベリーショートの魅力は、まだまだあります。
- 髪が傷みにくくなる
- 髪の重みによる毛穴や頭皮へのダメージが減る
- 簡単に乾く
- スタイリングが簡単
- 薄毛予防にもなる
グレイヘアに切り替えるときにベリーショートにして、ガラッとイメージチェンジをしてみてはいかがでしょうか。
薄毛隠しにも使えるショートボブ
コンパクトにまとめると素敵になるのがショートボブですから、毛の量が減ってきた方にもおすすめできるヘアスタイルです。
毛先にパーマで動きをつけてもいいですし、丸みのあるシルエットで大人可愛さを出すこともできます。
ちなみにグレイヘアでストレートのスタイルにすると、ちょっと疲れてみえることがあるので、ご注意くださいませ。
ショートボブといっても様々なタイプがあります。ヘアカタログなどを見てご自身に似合いそうな髪型を探してみてください。
セミロングやロングのグレイヘア
セミロングやロングでグレイヘアにされたい場合は、頭頂部にボリュームがあるか確認しましょう。
もし、頭頂部にボリュームを出せない状態でグレイヘアにしてしまうと、バランスが悪く見えてしまいます。
また毛先が痛んでいると、年齢よりも老けてみえてしまいます。カットするかトリートメントをして、毛先まで美しいグレイヘアにするようにしましょう。
パーマを上手に取り入れる
グレイヘア(白髪)は、黒髪と比べてハリや腰がないので、ボリュームを出したくても難しいときがあります。
パーマを上手に取り入れると、ボリュームを出しやすくなります。
ただし、パーマは頭皮と髪にダメージを与えてしまいますので、美容師と目指す髪型を相談しながら、トリートメントをしっかりするなど傷んだ髪へのケアも忘れずに行いましょう。
グレイヘアに移行するときの注意点
グレイヘアに移行するときの注意点もみておきましょう。
白髪染めで染めた部分をカットしてしまう場合は、ショートになっても似合うかどうかよく考えてみることが大切です。勢いでカットして後悔してしまわないようにしましょう。
白髪染めから明るいヘアカラーにチェンジして、徐々に移行することもできます。ヘアカラーで白髪はあまり染まりませんので、白髪が多い方が明るいヘアカラーにする場合は美容師とよく相談してからするようにしましょう。
グレイヘアのセットが大変と思ったら
グレイヘアだからこそ、きちんとセットすることが大切なのですが、苦手だったり、思ったようにセットができなかったりするのでしたら、ウィッグを使うという方法もあります。
ウィッグを使えば、足りないボリュームが簡単に出せますし、美容院帰りと同じようなヘアスタイルが手軽に再現することが可能です。
おしゃれのひとつとしてウィッグを検討してみてはいかがでしょうか。