「白髪染めをやめたい」「染め続けるのがしんどい」そう感じる40代・50代の方が増えています。
白髪は必ずしも染めて隠すものではなく、活かす(グレイヘア)という選択肢もあります。ここでは、染めずに白髪と付き合うための移行ステップと、染めなくても白髪を目立たせないコツを紹介します。
また、白髪を目立たなくする対策もみていきましょう。
白髪染めをやめるときに一番のハードルになるのが、染めた部分と伸びてきた白髪の“境目”です。いきなり全部を伸ばすと境目が目立ちやすいため
(1)ハイライトや白髪ぼかしハイライトで境目をぼかしながら段階的に移行する
(2)思い切ってショートにして染めた部分を早めに切り落とす
といった方法があります。詳しいぼかしの方法は本記事の『白髪ぼかしハイライト』もあわせてご覧ください。
白髪を染めない選択もアリ
白髪を染めないメリット・デメリット
白髪を染めない(グレイヘア)を選ぶと、いくつかのメリットがあります。定期的な白髪染めから解放され、時間もコストも抑えられます。カラー剤による頭皮・髪へのダメージがなくなるため、髪のコンディションが整いやすくなるのも利点です。伸びてきても染めた部分との境目が気にならないので、こまめに美容室へ通う負担も減ります。
一方でデメリットもあります。移行の途中は境目が目立ちやすく、完全に切り替わるまで数ヶ月〜1年ほどかかることがあります。また、手入れを怠るとパサついて老けた印象になりやすいため、ツヤ出しや髪型・服装の工夫は欠かせません。両方を理解したうえで、自分に合うか判断しましょう。
グレイヘアへの移行ステップ
白髪染めをやめるとき、最大のハードルが「染めた部分」と「伸びてきた白髪」の境目です。いきなり全体を伸ばすと境目がくっきり出てしまうため、次のステップで段階的に移行するのがおすすめです。
1. 美容師に「グレイヘアに移行したい」と伝え、今の髪色と白髪の量を見てもらう
2. ハイライトや白髪ぼかしハイライトを入れ、境目をぼかしながら伸ばす
3. 定期的に毛先をカットし、染めた部分を少しずつ減らす
4. 早く移行したい場合は、思い切ってショートにして染めた部分を切り落とす
移行中に分け目・生え際の境目がどうしても気になるときは、部分ウィッグでその部分だけをカバーすると、境目を気にせず過ごせます。
染めなくても白髪を目立たせないコツ
染めなくても、ちょっとした工夫で白髪はぐっと目立ちにくくなります。
・ツヤを出す:髪がパサつくと白髪が目立ちます。トリートメントやヘアオイルでツヤを補いましょう。
・髪型でなじませる:白髪が多い部分は軽くしすぎず、分け目はジグザグ・ふんわりに。レイヤーを入れたやわらかいスタイルは白髪をなじませやすくなります。
・分け目・生え際を見せない:同じ分け目を続けると地肌と白髪が目立ちます。分け目はこまめに変えましょう。
・小物で視線を移す:スカーフやヘアアクセサリーで、白髪から視線を自然にそらすこともできます
40代・50代で似合うグレイヘアの髪型
グレイヘアは、ふんわりとやわらかいシルエットの髪型と相性が良いです。40代・50代には、レイヤーを入れたショート〜ミディアムがおすすめです。トップに高さを出し、毛先に動きをつけると、白髪が自然になじみ、上品で若々しい印象になります。直線的でぺたんとした重いスタイルは白髪も地肌も目立ちやすいので避けましょう。前髪は薄めのシースルーより、ほどよく厚みを持たせたほうが顔まわりが明るく見えます。
グレイヘアが似合う人・続けるための身だしなみ
グレイヘアが似合うかどうかは、白髪の量よりも手入れの丁寧さで決まります。髪にツヤがあり、服装やメイク、髪型が整っていれば、白髪はおしゃれな個性になります。反対に、髪がパサついていたり身だしなみに無頓着だと、同じ白髪でもだらしなく老けて見えてしまいます。グレイヘアを続けるなら、ツヤのケア、似合う髪型の維持、顔色を明るく見せるメイクや服の色選び、を意識しましょう。
白髪が目立たない髪型にする
40代、50代となると「鏡で白髪を見るたびにため息が出る」「白髪が気になって仕方ない」方も多いのではないでしょうか。
白髪を目立たなくするヘアスタイルにチェンジする作戦もおすすめです。
ポイントは、下記の3つ。
- 白髪がある場所は、重めにする(スキばさみを入れない)
- 分け目は直線にしないでふんわりと
- 生え際は緩く
キッチリとした髪型よりも、ふんわり柔らかいスタイルの方が、白髪は目立ちません。
ミディアムレイヤーやショートレイヤーで
ふんわり柔らかいスタイルにするために、レイヤーを入れてみてはいかがでしょうか。
白髪が気になる部分は「生え際」「頭頂部」「分け目」「こめかみ」「もみあげ」のことが多いです。
表面にレイヤーを入れ、毛先のハネ感を出して、分け目や頭頂部など、気になる白髪をカバーしてあげましょう。
染めない派の白髪カバーにウィッグ
「グレイヘアに移行したいけれど、伸びかけの境目や分け目の白髪だけはやっぱり気になる」。そんなときは、気になる場所だけを自然にカバーできる部分ウィッグという方法もあります。染める・染めないに関わらず、ピンポイントで白髪を隠せるので、移行期の心強い味方になります。分け目・生え際の白髪が気になる方は、白髪が気になる方向けのウィッグや部分ウィッグの選び方もご覧ください。
白髪を抜くのは絶対ダメ
40代、50代の女性で白髪を抜く方は、少ないと思いますが、白髪を抜くのは絶対ダメです。
白髪を抜いてしまうと、頭皮(毛穴)を傷つけてしまい薄毛になる可能性が高まりますし、毛母細胞のダメージで抜いた部分の髪が生えてこなくなる可能性も高くなってしまいます。
白髪を抜くのはデメリットしかありません。絶対に抜かないようにしましょう。
白髪をカットする
白髪の本数が少ないのなら、美容室で白髪だけを短くカットしてもらう方法もあります。
カットであれば、頭皮へのダメージはありませんから白髪の本数が少ない場合は、白髪カットはおすすめの方法です。
ただし、白髪が伸びてくると髪がツンツンと立ってしまい白髪が目立ってしまうこともありますので、カットする部位などに注意する必要があります。
美容師と相談して、カットするようにしましょう。
白髪を染める
「髪を染める」といっても、様々な方法があります。
まずは、ヘアカラーである「おしゃれ染め」「白髪染め」からみていきましょう。
おしゃれ染め(ファッションカラー)
ファッションカラー(おしゃれ染め)は、髪から色を抜く「ブリーチ」が強く、髪に色をつける「染毛」の力が弱いため、白髪を染める力が不足します。
ファッションカラーで白髪はあまり染まりませんが、黒髪を明るくすることで、白髪との差を少なくして、白髪を目立たなくすることができます。
白髪の量が多いと髪色をより明るくする必要がありますので、「年齢的に無理」と感じる方も多いです。
おしゃれ染め(ファッションカラー)と白髪染め(グレイカラー)を混ぜる
美容サロンでしかできませんが、ファッションカラーとグレイカラーのカラー剤をミックスして、染める方法です。
髪に色をつける「染毛」の力が強いグレイカラー(白髪染め)を混ぜて、白髪を染めます。
白髪が少ない方におすすめの方法で、髪色を維持しつつ、白髪もカバーすることができます。
ただし、ファッションカラーと白髪染め(グレイカラー)を混ぜる染め方をしない美容サロンもありますので、ご注意ください。
白髪染め(グレイカラー)で染める
以前、白髪染めは暗い色しかありませんでした。最近では明るい色からブラウン、黒といった色まで選択肢が増えてきています。
グレイカラーといっても色味によっては、髪から色を抜く「ブリーチ」が高く「染毛」の力も強いものが出てきました。
おしゃれ染めと白髪染めの境界線は曖昧になっていますので、おしゃれ染めにするか白髪染めにするかという選択ではなく、どの髪色にしたいのか、トーン(明るさ)はどのくらいにしたいのかを、美容師(スタイリスト)に伝えてヘアカラーをするのがおすすめです。
ハイライトを入れる
ポイントで明るいカラーを入れ、髪に立体感を出すハイライトに、白髪をうまく紛れ込ませる方法もあります。
髪が伸びてきたとき、全体を染めるよりも根本の色差が目立たないメリットや、全体を染めるよりもおしゃれに見えるメリットがあります。
入れる太さ、コントラスト(ベースカラーとの差)、本数次第で印象が派手にも落ち着いた雰囲気にもできますので、完成後のイメージを写真で美容師(スタイリスト)に伝えるといいでしょう。
ただし、ハイライトにはデメリットもあります。
- くせ毛にハイライトを入れると、汚く見える
- リタッチが難しい
ハイライトを綺麗に見せるには、キチンとしたブローやアイロンが必要ですので、毎朝ブローするお時間が取れないのでしたら、ハイライトはしない方が良いと思います。ご自身の生活習慣も含めて、考えるようにしましょう。
余談ですが、明るいカラーではなく、暗いカラーをいれるローライトという方法もあります。
白髪ぼかしハイライト
白髪ぼかしハイライトは、白髪をほぼ染めずに、白髪の仲間(明るい髪)を作って、白髪をぼかす方法です。
通常のハイライトよりも、細く根本から、白髪の生え方や量に合わせてハイライトを入れていきます。
髪全体を白髪染め(グレイカラー)すると、髪が伸びてきたときに、白髪と染めた部分の差がはっきりとわかってしまいますが、白髪ぼかしハイライトでしたら、目立たなくなります。
「白髪染め(グレイカラー)では、重たく見えてしまうから、髪色を明るくしたい」という方におすすめです。
ただし、既に白髪染めをされている方は、髪のトーン(明るさ)により1回では綺麗に白髪ぼかしハイライトができない場合がありますので、白髪ぼかしハイライトをされる際は、サロンでカウンセリングを受けるようにしましょう。
インナーカラーで内側だけ染める
白髪があるのが内側だけで、髪をかき分けないと白髪が見えない方でしたら、気になる内側だけを染めるインナーカラーもおすすめです。
インナーカラーはハイライトと同じようにおしゃれに見えますし、全体を染めるより、染める範囲が狭くなりますので、頭皮や髪へのダメージを気にされている方にとっても嬉しいポイントです。
もちろん、全体を染めてから、インナーカラーを入れる方法もあります。
ヘアマニュキュア
一般的なヘアカラーは髪内部に薬剤を染み込ませて色を出しますが、ヘアマニュキュアは髪の表面にカラーをコーディングする方法です。
髪や頭皮へのダメージを少なくできますし、髪にハリやコシが生まれます。
白髪だけではなく「最近ボリュームが減ったかも」とお悩みの方にもおすすめの方法です。
ただし、ヘアマニュキュアはカラーと違って、髪色を脱色しないため、今より髪を明るくすることはできません。
また、根本1〜2mmはヘアマニュキュアでは染められませんので、頭皮が見えてしまうヘアスタイルには向きませんので、ご注意ください。
大切な色選び
カラーを入れるときにブリーチをすると1〜2週間ほどしか、色が持たないとされています。
ヘアマニュキュアの色持ちも2〜4週間です。
色が落ちると髪色は変化しますし、伸びてきたときのことも考えつつ、どのような色を希望するのか、美容師(ヘアスタイリスト)と相談して決めるようにしましょう。
白髪が5割ならグレージュにも
「グレー」と「ベージュ」が混ざったような色をグレージュといいます。外国人風の髪色といってもいいでしょう。
日本人の髪色は赤みが強いため、グレージュにするには、何度もカラーを入れるかブリーチをすることが多いです。
しかし、白髪のように色素が薄ければ、綺麗にグレージュに染めることができます。
また、グレージュは、透明感のある髪色ですので、白髪との色の差が小さく、髪が伸びてきても白髪が目立ちにくい特徴もあります。。
ハイライトやブリーチをし、赤色や黄色を抑えるカラー剤を使って何度も染めていくことでグレージュにすることが多いです。
美容サロンでスタイリストと相談しながら、ご自身にあった方法をお選びください。
50代以降は、真っ黒に染めると違和感が
40代前半なら真っ黒でも違和感がありませんが、40代後半から50代になってくると、多くの方は白髪が生えてきます。
50代で髪を染めないで真っ黒という方は、あまりいらっしゃらないこともあり、真っ黒に染めてしまうと、違和感を与えてしまいます。
髪色はおしゃれポイントでもありますし、メイクよりもヘアスタイルで印象は大きく変わってきます。白髪があっても髪色を楽しみましょう。
トリートメントもお忘れなく
カラー剤は髪の内部に色を入れるため、どうしても髪にダメージを与えてしまいます。
カラーを入れたら、しっかりとトリートメントをするようにしましょう。
トリートメントをしっかりとすると色持ちも良くなります。
また、紫外線によるダメージもありますから、日傘や帽子などを上手に使って髪が痛まないようにしましょう。
白髪に関して女性からよくある質問
Q. 白髪染めをやめたいけれど、伸びかけの境目が気になります。どうすればいいですか?
A. 「境目を一気に伸ばさず、段階的にぼかす」のがコツです。染めた部分と伸びた白髪の境目はそのまま伸ばすと目立ちやすいため、ハイライトや白髪ぼかしハイライトで境目をぼかしながら移行する方法と、思い切ってショートにして染めた部分を早めに切り落とす方法があります。急がず数ヶ月かけて移行するのが自然です。移行中、分け目や生え際の境目がどうしても気になるときは、部分ウィッグでその部分だけをカバーする方法もあります。
Q. 40代でグレイヘアにするのは早いですか?
A. 早すぎるということはありません。グレイヘアは年齢で決めるものではなく、白髪の量やライフスタイル、好みで選ぶものです。40代でも白髪が多い方や、染め続けるのが負担な方には似合うケースが多くあります。大切なのは清潔感で、髪にツヤを出す、服装やメイクを整える、髪型をふんわりさせるといった手入れを続ければ、40代のグレイヘアも十分おしゃれに見えます。逆に手入れを怠ると老けて見えやすいので、そこだけ注意しましょう。
Q. 白髪を染めないで目立たなくする方法はありますか?
A. あります。染めずに白髪を目立たなくするには、髪にツヤを出すこと(パサつくと白髪が目立つため、トリートメントやヘアオイルでツヤを補う)、白髪が多い部分は重めに残し分け目はジグザグ・ふんわりにして地肌と白髪を見せないこと、ヘアアクセサリーやスカーフで視線を分散させることが効果的です。髪型はレイヤーを入れたふんわりスタイルが白髪をなじませやすくおすすめです。それでも気になる分け目・生え際は、部分ウィッグでカバーする選択肢もあります。
Q. 分け目や生え際の白髪だけが気になります。全体を染めずに隠せますか?
A. はい、気になる部分だけをカバーする方法があります。全体染めをせずに分け目・生え際の白髪だけを隠したい場合は、その部分に使える部分ウィッグ(分け目用・生え際用)が便利です。自分の髪になじむ色・長さに合わせれば自然にカバーでき、着け外しも手軽です。染めるダメージがなく、グレイヘアへ移行中の方の境目隠しにも使えます。
Q. 白髪は抜いてもいいですか?
A. 白髪を抜くのはおすすめできません。抜くと毛穴や毛根を傷つけてしまい、その部分から髪が生えにくくなったり、薄毛につながったりすることがあります。気になる白髪は、抜くのではなく根元から短くカットするか、染める・ぼかす・カバーするといった方法で対処しましょう。
Q. 急に白髪が増えました。病気のサインでしょうか?
A. 多くの場合は加齢やストレス、栄養不足などが原因ですが、まれに貧血や甲状腺の不調などが関係していることもあるとされています。白髪の増加に加えて、強い疲れ・むくみ・体調の変化などが続く場合は、自己判断せず医療機関に相談してください。白髪そのものは病気ではないことがほとんどなので、過度に心配せず、気になる症状があるときだけ受診を検討するとよいでしょう。

