女性の髪の悩みと育毛・発毛について（育毛剤・育毛施術・治療）

加齢による薄毛や白髪でお悩みの女性は多いと思います。薄毛や白髪は育毛で改善される場合があります。この記事では、女性の薄毛・白髪の原因や育毛の仕組み、育毛以外の薄毛対策などについてご説明します。

1 40代以降の女性の髪の悩みについて
2 女性の育毛について
3 育毛剤の効果が表れるまでの期間
4 女性の白髪の原因と対策
5 女性の薄毛対策としてのウィッグの活用
6 おすすめのウィッグで髪の悩みを解消
- 6.1 自然で低価格のオーダーウィッグ「CLIPSウィッグ」の特徴
- 6.2 自分に合った自然なウィッグを低価格で
7 クリニックでの女性の薄毛の治療
8 髪のボリュームアップのコツ
- 8.1 髪のボリュームを出すためのカット方法
- 8.2 スタイリング製品の活用

40代以降の女性の髪の悩みについて

40代以降の女性は、髪の毛に関する悩みが増えてくることが多いです。

加齢とともに身体全体の変化として「髪」も変化が出てきてしまいます。

薄毛と脱毛の原因を知る

ホルモンバランスの変化、栄養不足、ストレスなどが薄毛の原因となります。

頭皮の血行が悪くなり、毛髪の成長サイクルが乱れることで薄毛や抜け毛が進行します。

頭皮ケアや生活習慣の見直しをすることが重要です。

髪のボリューム減少に伴う悩み

年齢と共に髪の毛は細くなり、ボリュームが減少します。

これは女性ホルモンの減少や、加齢による変化や頭皮環境の変化が関係しています。

育毛剤の使用や育毛発毛クリニックでの治療をはじめ、ヘアケア商品の選び方や、頭皮マッサージを行うことで改善が期待できます。

白髪が増える原因

白髪は、髪の毛の色を作るメラニン色素が減少することで起こります。

白髪を染めるためのシャンプーやトリートメント、サプリメントの併用が効果的です。

また、ストレスを抑制する生活習慣も白髪の予防に繋がります。

女性の育毛について

女性の育毛の仕組み

育毛剤は、今ある髪の毛を健やかに維持することを目的とした医薬部外品になります。

頭皮環境を整えることで脱毛や髪の変化と進行を抑えて遅らせることが期待できます。

「育毛剤は、エイジングやストレス、産後のホルモンバランスなどが原因で髪がボリュームダウンしてきた、地肌が見えるのが気になる、クセが出やすくなった、髪質の変化を感じるといった悩みがあるときに使うのがおすすめです。

これらの原因は血行不良であることが多く、育毛剤を使うことで血行を良くしたり毛穴の汚れにアプローチしたり、頭皮環境を整えることが期待できます。

女性用育毛剤の選び方

育毛剤には毛母細胞の働きをサポートする成分や血行促進効果のある成分などが配合されており、育毛に適した環境作りに役立ちます。

まず大切なのが、自分の薄毛の原因に合ったものを選ぶということです。

女性が薄毛に悩む原因は人それぞれ違うため、必要な成分も異なります。

これひとつですべての症状に効くという万能の成分はありません。

育毛剤に含まれる成分はそれぞれ違った働きがあり、得意な分野も異なります。

効果を実感するためにも、自分の原因に合った成分を選ぶことが大切です。

女性と男性では脱毛の原因も求める使用感も違いますので必ず女性用の育毛剤を選ぶことをおすすめします。

ドラックストアや薬局で購入できる発毛剤もあります。

ミノキシジルは女性の薄毛に対して一定の効果が認められていますので、薬剤師に相談してみるのもおすすめです。

女性の脱毛は女性ホルモンや栄養状態が関係していることが多いといわれています。

したがって、育毛剤を選ぶときは、頭皮の栄養補給に役立つ成分や女性ホルモンの働きをサポートする成分が配合されているものがおすすめです。

女性ホルモンの働きをサポートしてくれる成分としては、イソフラボン、ヒオウギエキスなどがあります。

また、栄養補給に役立つ成分としてはアミノ酸や亜鉛やビオチンなどが、血行促進作用が期待できる成分にはビタミンEやセンブリエキス、ニコチン酸アミドなどがあります。

さらに、頭皮が荒れていたり、乾燥していたりすると育毛が妨げられてしまうため、保湿成分をしっかりと含む製品もおすすめです。

代表的な保湿成分としてはヒアルロン酸や海藻エキスなどがあります。

それぞれの成分の特徴を理解し、自分に合った成分が含まれる製品を探しましょう。

また、毎日使うものですので、香りや使用感といった使い心地の良さも重要なポイントです。

自分の原因に合った育毛剤を探そう

女性の薄毛にはホルモンバランスの乱れや栄養不足、ストレスなどさまざまな原因が潜んでいます。

もし、これから育毛剤を選ぶのであれば、自分の薄毛の原因に合った成分の製品を選ぶことが大切です。

まずは、自分の薄毛の原因を考え、何が必要なのかを考えてみましょう。

女性向け育毛発毛治療（クリニック治療）とその効果

女性の薄毛は、「女性型脱毛症(FAGA)」「休止期脱毛症」「加齢による変化」などいくつかの要因が複雑に影響しあうことが多いのです。

女性型脱毛症(FAGA)とは？

女性型脱毛症は、頭部全体の髪が薄くなる「びまん性脱毛」で、女性ホルモンの減少にともない男性ホルモンの影響が増加するため発症すると言われています。

通常、髪の毛は成長期（伸びる）、退行期（止まる）、休止期（新しい毛が生えて、古い毛が抜ける）というサイクルを繰り返して生えたり抜けたりを繰り返します。

しかし、FAGAでは休止期が通常より長くなるため、抜け毛が増えます。

FAGAでは、年数の経過とともに毛包が縮小し、髪がどんどん細くなっていきます。

どの年齢層にも発症しますが、閉経後により多く見られます。

クリニックで行われる女性向けの育毛施術には、PRP療法やメソセラピーなどがあります。

これらの施術は頭皮に直接有効成分を注入することで、毛髪の成長を促進します。ただし、費用がかかるため、予算を考慮しながら選ぶ必要があります。

また、ミノキシジルを使った治療も効果が期待できます。

ミノキシジルは、日本皮膚科学会「女性型脱毛症ガイドライン」で推奨度A（行うよう強く勧める）と評価される薬剤です。

育毛剤の効果が表れるまでの期間

育毛効果が実感までの時間

一般的に、育毛剤を使用し始めてから効果を感じるまでには3ヶ月程度かかるとされています。

毛髪の成長サイクルに合わせて、継続的に使用することが重要です。

育毛剤は毛生え薬ではないので、効果としては「毛が生えてくる」というより「髪にコシが出てきた」「抜け毛が減った」などの進行抑止効果が中心だと考えた方が良いと思います。

個人差が及ぼす影響

育毛の効果は個人差が大きく、体質や生活習慣、使用する育毛剤の成分などによって異なります。

また、薄毛の進行度によっても効果の実感には差が出ることがあります。

効果を早く実感するための方法

育毛の効果を早く実感するためには、栄養バランスの良い食事、頭皮マッサージ、ストレスの管理など、生活習慣全体の改善が必要です。

また、頭皮の清潔を保ち、適切なシャンプーを選ぶことも大切です。

女性の白髪の原因と対策

意外に知られていないのですが、人の髪の毛にはもともと色がついていません。

髪の毛根にあるメラノサイトと呼ばれる色素細胞が、メラニン色素という黒髪になる成分をつくり出し髪の毛を黒く着色します。

しかし、様々な要因により頭皮環境が悪化すると、メラノサイトの働きが低下しメラニン色素が減少します。

それにより色がつかずに生えてきた髪の毛が、一般的に「白髪」と呼ばれています。

白髪の原因と女性特有の問題

白髪の主な原因は、加齢によるメラニン色素の減少です。

しかし、女性には更年期のホルモンバランスの変化や、ストレス、栄養不足などが関係していることもあります。

遺伝

白髪やくせ毛などは遺伝的影響があると言われています。

医学的に詳細に解明がされているわけではないのですが、白髪になりやすい遺伝子は確かに存在するようです。

加齢

老化によりメラノサイトの働きが低下しメラニン色素が減少します。

加えて、加齢による頭皮の血行悪化や皮脂バランスの乱れも原因となります。

年齢を重ねることは避けられないので、誰しもがあてはまる原因です。

栄養不足

偏った食生活をしていると、アミノ酸や酵素・鉄分などの黒髪をつくるために必要な栄養成分が不足します。

また、人の身体を作り出すタンパク質がなければ、健康な髪は育ちません。

ストレス

ストレスにより、交感神経と副交感神経のバランスが崩れます。

これが血行の悪化を引き起こし、頭皮内で栄養が十分に行き渡らなくなります。

栄養が不足すると毛根のメラノサイトの機能は低下し、結果としてメラニン色素不足により白髪が発生します。

頭皮ダメージ

強い紫外線や過度のパーマ・ヘアカラーも頭皮環境が悪化する要因のひとつです。

また、洗浄力が強すぎるシャンプーの使用により必要な皮脂を失い、頭皮ダメージを引き起こす場合もあります。

白髪を染める（ヘアカラー）

白髪を染めるためには、市販のヘアカラーを使用するか、美容室で染めてもらう方法があります。

市販のヘアカラー剤と美容室で使うヘアカラー剤では、使っている成分が違うので、色持ちや染まり具合、自髪への負担がかなり違ってきます。

市販のヘアカラーを使って自分で染める場合は、費用が安くでき染めたい時に手軽に染めることはできますが、色持ちが悪く退色するのが早い傾向があり、使っている薬剤も強いものが多いので自髪に負担がかかり痛んでしまうことがあります。

また、自分で染めるので染まり具合にムラが出てしまうことも多いので注意しましょう。

一方、美容室で染める場合は、使う薬剤にもよりますが市販のヘアカラー剤よりは髪に負担が少なく、染めた色が市販品より長く持ちます。

美容室ではヘアカラーだけでなく総合的に髪のケアを考えてアドバイスをしてもらえるので安心です。

ウィッグで自然に白髪を隠す

ウィッグは白髪を手軽にカバーできるので便利なおしゃれアイテムです。

部分ウィッグは、分け目のボリュームや白髪が気になる時に気軽に使えます。

ウィッグというと、かなり深刻な髪の悩みを持っている人が使うものというイメージがあるかもしれませんが、今では自然さも価格も安心できるオーダーウィッグでおしゃれを楽しむためのアイテムとして気軽に使っている人が多いんです。

白髪の場合は、染めたてはウィッグは使わないで、染めてから２～３週間した頃に目立ってくる分け目の白髪をカバーするのにお出掛けを中心に使っている人が多い状況です。

美容室に行けてない時など、急なお出掛けに便利です。

女性の薄毛対策としてのウィッグの活用

ウィッグの種類と特徴

ウィッグには、既製品ウィッグとオーダーメイドウィッグがあります。

既製品ウィッグの特徴

既製品ウィッグは手軽に購入できるのが一番の特徴です。

美容室や専門店、テレビショッピングや通販をはじめインターネットでも気軽に購入できるので利用する人は多いと思います。

既製品ウィッグで注意しなければならない「自分に合うウィッグかどうか」を考えて購入するようにしてください。

なぜかと言うと、既製品ウィッグを購入した人のうち、７割近くの人が「使っていない」とのアンケート調査もあります。

既製品ウィッグを購入した人の声で多いのが

・毛量が多過ぎて違和感がある

・長すぎて合わない

・カールが合わない

・ヘアスタイルに馴染まない

買ったけれど「何となくしっくりしない」などの理由から、いつの間にか押し入れに仕舞い込んでしまう事が多いようです。

既製品ウィッグは自分に合わせたウィッグではないので、違和感が出るのはある程度仕方ないとは思いますが、購入する際は以下のような点に注意して選ぶことをおすすめします。

・ウィッグを使いた箇所とウィッグの大きさが合っているか

・ウィッグの毛量が多過ぎないか

・自分の髪のカール、髪の長さ、ヘアスタイルがウィッグと合っているか

自分に合った自然なウィッグが欲しい場合は、自分に合わせて仕上げてくれるウィッグが良いのですが、既製品のウィッグを購入する場合は、試着ができる場合は試着して、試着ができず写真や動画だけで選ぶ際はできるだけ自分の髪と馴染むかをイメージして決めるようにしましょう。

オーダーメイドウィッグの特徴

オーダーメイドのウィッグは使う人に合わせて作っていくので満足度の高いウィッグが出来上がるのが一番の特徴です。

満足度の高いウィッグが作れるのですが、高額になってしまうことがデメリットです。

今では自分専用に仕上げてくれるオーダーウィッグでも低価格で手軽に使えるウィッグがあります。

ウィッグははじめてだけど自然なウィッグが欲しい方や、既製品ウィッグを買ったことがあるけれど気に入らなくて仕舞い込んでいる方などにおすすめです。

クリニックでの女性の薄毛の治療

育毛発毛クリニックの選び方とポイント

女性の育毛発毛クリニックを選ぶ際には、女性専門の治療が行われているか、医師の経験や専門性、クリニックの評判などを確認することが重要です。

医療機関での治療は、保険診療ではないので高額になることが多いので価格や治療内容を比較し、自分に合ったクリニックを選ぶことが必要です。

育毛発毛クリニックでの治療方法

育毛クリニックでは、頭皮の注射、内服薬、PRP療法（自己血清）などの治療が行われています。

これらの治療は頭皮の血行を改善し、髪の毛の成長を促進することを目的としています。

近年、ミノキシジルを使った治療も多く、日本国内で育毛効果を謳える唯一の治療薬なので、医師に相談してみることをおすすめします。

クリニックの治療と日常生活のケアを併用するメリット

クリニックでの治療と日常の頭皮ケアや栄養管理を併用することで、より効果的に髪の悩みを解消できます。

日常的なケアは、クリニックの治療が髪の毛に及ぼす効果をサポートし、持続的な改善につながります。

バランスの良い食事、適切なヘアケア、ストレスの管理などが、クリニックでの治療と相まって髪の健康を高めます。

髪のボリュームアップのコツ

髪のボリュームを出すためのカット方法

トップにボリュームを出しやすいスタイルとはレイヤーの入ったヘアスタイルです。

レイヤーが入っているスタイルはトップが軽くなりトップにボリュームを出しやすくなります。

またレイヤーが入ることでひし形シルエットになりバランスが良くトップがふんわりして見えるシルエットになります。

トップにボリュームを出しづらいヘアスタイルは、トップにレイヤーが入っていないカットで比較的髪が揃っているデザインです。

比較的、髪が揃った段差のないカットは裾にボリュームが集まってしまい、余計にトップが潰れて見えてしまいます。

トップにボリュームが欲しい方はトップにボリュームを出しやすいヘアスタイルを選択することをお勧めします。

スタイリング製品の活用

ボリュームアップスプレーやムースを使用すると、根元から髪を持ち上げ、ボリュームを出すのに役立ちます。

スタイリング剤を使う時の注意点は、量を使い過ぎないことです。

量を多くしてしまうと逆にボリュームがでなくなり、ベタっとした重い感じになってしまいます。

この記事を書いた人

CLIPSスタッフ

CLIPSウィッグでお客様への似合わせ仕上げを担当しているヘアスタイリスト。毎日お客様から届く写真からお客様の髪の状態や色に合うウィッグを作成しています。 CLIPSウィッグでヘアスタイルを担当する前は、某大手ウィッグ会社でオーダーメイドウィッグの似合わせ仕上げのヘアスタイリストを担当。